「小学生の子の成績に最短で直結する勉強法」【伸学会・菊池洋匡】(感想・引用あり)

中学受験専門塾 伸学会の代表を務める菊池洋匡(きくち ひろただ)さん(以下、菊池先生)著書

「記憶」を科学的に分析してわかった小学生の子の成績に最短で直結する勉強法(実務教育出版)

私の勉強法と言えば、

  • 漢字を10回書く
  • 教科書に蛍光ペンで線を引く
  • テスト前日に徹夜

そうやって学生時代を過ごした私に

その勉強法は全部「非効率な勉強法です」と突き付けてきた本です。

この本は、正しい脳の使い方をして、

「どうすれば子どもによい勉強法をさせられるか?」

さらに、「そのよい勉強法をやってみようと子どもに思わせる方法」について書かれた本です。

私は科学的に非効率である学習法で現在まで生きてきたので本当に勉強が苦手です。

勉強しても覚えられないし、テストの点数が悪かったので今まで自分のことを頭が悪いと思っていました。

この本を読んで、勉強のやり方が悪かっただけで頭が悪いわけではないのかも!と少し救われた気もしました(笑)。

この本を読んで期待できることは↓↓↓

この本を読むと
  • 効率的な勉強法を知れる
  • 子どものやる気を引き出せる
  • 「勉強しろ!」と怒らなくて済む
  • 子どもに「この勉強法でやってみよう!」と思ってもらえる
  • 科学的と言いつつ「そんなことでいいの!?」という勉強法も知れる

「あんなに勉強したのに全然ダメだった」を解決できる、科学的に分析された勉強法が書かれた本です。

グッときたベスト3

「記憶のメカニズム」覚えられないのは頭が悪いからではない

私は中学生の頃、部活の顧問の話を聞き漏らすまいと一生懸命聞いていました。

私の隣に座っていた友達は、爪をいじったり、腕の毛を抜いたりと話を聞いていないようにみえました。

顧問の長~い話が終わった結果、私は何を話していたのか全然覚えていませんでした(涙)

一方、話を聞いていなかったように見えた友達は私の「結局なんだって?」という質問に難なく答えてくれました。

そのとき「私は頭が悪いから、話が理解できないし覚えていられないんだ。」と自分の頭の悪さを恥じ、

聞いていないように見えた友達はしっかり理解していたのにビックリしたのを今でも覚えています。

菊池先生いわく、

記憶には「短期記憶」と「長期記憶」があり、

「短期記憶」は記憶するのに集中力が必要で、さらにベルトコンベアのように古いものがどんどん落ちるようにできている。とのこと。

私は「ベルトコンベアのようにどんどん落ちていく」というのにとても納得しました。

記憶への定着は「生きるために大切な情報だ」と脳に思わせる必要があり、

「私にとって生きるために必要じゃないからベルトコンベアに乗ってどんどん消えて覚えられないんだ!」と、

本を読みながら少し笑ってしまいました。

「よく使う記憶」や「感情を動かされた記憶」は脳が「生きるために必要な情報だ!」となりやすく

繰り返し思い出す場面を作ったり、発表で緊張したりすると勉強も記憶に残るそうです。

「短期記憶」と「長期記憶」のメカニズムを知ることで、子どもが勉強したことを本番で活かすことができるように、サポートしていくことが私の課題です。

他人に教えることも記憶に残りやすい!

睡眠を活用して成績を上げる

睡眠不足は体の成長だけでなく学習にも影響があると、そこかしこで言われています。

ハーバード大学で行われた実験で

学習後、睡眠を挟まずテストを受けたグループの正答率は69%に対し

学習後、睡眠を挟んでからテストを受けたグループの正答率は93%だったそうです!!

また、広島県教育委員会の調査では平均睡眠時間が7時間未満になると成績が顕著に下がるというデータも!

私の子どもたちが、「寝る間も惜しんで勉強する」なんてことは今のところ想像できませんが

いずれ受験が始まって、夜遅くまで勉強をしているようだったら

夜なべは無意味であることを伝えてあげたいと思います。

睡眠学習した時間帯テストを受けたタイミング正答率
あり夕方夜の睡眠を挟んで12時間後の翌朝93%
なし午前中学習後の12時間後69%

睡眠不足で得るものはない!

算数が苦手な子の多くは「能力」が足りない

『算数ができるようになるためには「能力」と「知識」の両方が必要!』と菊池先生。

算数の「能力」とは

「数の大きさや割合の感覚」「図形の形をとらえる感覚」「空間・立体の感覚」など自転車の乗り方や泳ぎ方と同じく言語化できない。理解するためには基礎トレーニングを何度もやって、頭と体で覚えるしかない。

算数の「知識」とは

この問題はどんな図や式を書けばいいかといった戦術。学校や塾での授業は、主に「知識」を教えることに終始している。

算数が苦手な子の多くは「能力」が足りない。その理由は、

「能力を手に入れるには、基礎トレーニングを継続的に何度もやって、頭と体で覚える」=

=「子どもがやりたくないこと」だから!!

子どもって「毎日コツコツ」「継続的に」「繰り返し」・・・といったことが嫌いですよねぇ。

嫌いだからこそ足りていないと痛感。

『「能力」だけ鍛えても「知識」が無ければ問題を解くことができない。』と菊池先生。

算数は「能力」と「知識」の両方が必要!

どちらが欠けても算数の成績は伸びないことを忘れないようにしたいです。

さらに、菊池先生おすすめの「能力」を鍛えるトレーニングについても書かれていました。

未就学児にはレゴブロックなども「能力」を鍛えるのにおすすめだそうです。

効率の良い反復練習をしよう!

理にかなった勉強法が知れる本

菊池先生はYouTubeで「この仕事(塾講師)が好きでしょうがない」といったことをよく言っています。

私はいくつも教育系YouTubeを見ていますが、

その中でも、菊池先生は本当に子どもが好きなんだなぁと感じることがよくあり

「私の子どもも菊池先生のような先生に教わりたいなぁ」と自宅近くに伸学会がないか検索したり(笑)

入塾は難しいですが、何か少しでも菊池先生の知恵をいただきたい!とこの本を手に取りました。

子どもは理屈通りにいかないことがほとんどですが、

脳の仕組みや心理、その子の性格を上手に誘導してあげて

感情的にならず、親子ともに楽しく勉強に取り組む術を学べる本だと思います。

  • 暗記が苦手
  • 本番で力が発揮できない
  • 勉強がめんどくさい・・・など

科学的に分析した効率のいい勉強法で解決してくれるかもしれない一冊です。

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