子どもの金融教育②「お金の貸し借りはダメ」をどう教える?経験から学んだこと

育児の話

子どもが成長すると、少しずつ「お金」を使う機会が増えていきます。

駄菓子屋さんでのお買い物。友だちとのコンビニ。お祭りやバザー。ゲーム課金への興味。

小さい頃は親がすべて管理していたお金も、少しずつ「自分で使う」場面が増えていきます。

親としては、

「ちゃんと使えるかな?」

「トラブルにならないかな?」

「変な使い方をしないかな?」

と、不安になることも多いですよね。

我が家でも、子どもたちがお金を使うようになってから、たくさんの失敗や気づきがありました。

前回の記事「子どもの金融教育①!実は「お金の計算」ができていなかった話」では、

子どもが“お金の計算”を理解していくまでの過程を書きました。

そして今回は、その続きとして、

「お金の貸し借り」

について、実体験をもとに書いていきたいと思います。

金融教育というと、

・投資
・貯金
・資産形成

などを思い浮かべる方も多いかもしれません。

でも私は、それ以前に、

「お金で失敗しない力」

「欲しい気持ちをコントロールする力」

「自分のお金の範囲で行動する力」

を育てることが、とても大切だと感じています。

子どもの金融教育は、特別な教材や難しい勉強だけではありません。

日常の中の小さな経験こそが、いちばん大きな学びになるのではないでしょうか。


子どもの金融教育でまず伝えたい「お金の貸し借りは絶対ダメ」

お金が絡むと、どんなに仲の良い友だちでもトラブルになることがあります。

学校でも、

「友だち同士でお金の貸し借りはしてはいけません」

と指導されていますよね。

でも実際には、子どもたちは悪気なく貸し借りをしてしまうことがあります。

「少しだけだから」

「あとで返せばいいから」

「困っていたから助けたかった」

「買えなくてかわいそうだった」

大人から見ると危険に思えることでも、子どもたちにとっては“優しさ”や“軽い気持ち”だったりするのです。

特に小学生は、まだ「お金の重み」を本当の意味では理解できていません。

だからこそ、学校任せにするのではなく、家庭でも繰り返し伝えていく必要があると感じています。


娘が友だちからお金を借りていた話

これは、娘が小学2年生の頃の話です。

駄菓子屋さんで何度か買い物を経験し、少しずつ「自分でお金を使うこと」に慣れてきた頃でした。

ある日、娘が新しいお友だちとスーパーへ買い物に行くことになりました。

お財布には500円。

私は、

「500円の中で買えるものだけにしてね」

と声をかけて送り出しました。

しばらくして帰宅した娘は、

「これ買ったんだよ!」

と嬉しそうに見せてくれました。

袋の中には、

  • お菓子
  • ガチャガチャ
  • 弟へのお土産のガチャガチャ

が入っていました。

さらにレシートとお釣りも見せてくれたのですが、私はそこで違和感を覚えました。

計算すると、どう考えても500円では足りないのです。

私は遊びに行こうとしていた娘を呼び止め、一緒にいたお友だちにも待っていてもらいました。

そして、

「お菓子と1回分のガチャガチャなら買えるけど、弟の分まで買ったらお金足りなくない?」

と聞くと、

娘とお友だちが気まずそうに顔を見合わせました。

そして娘が、小さな声で、

「足りなかったから、お友だちに借りた……」

と教えてくれました。

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親として、どう対応するべきか迷った

私は正直、その瞬間かなり驚きました。

「えっ、お金を借りたの!?」

という気持ちと同時に、

「でも、どうして借りようと思ったんだろう?」

という気持ちもありました。

子育てをしていると、つい「ダメ!」と強く叱りたくなる場面があります。

でも、頭ごなしに怒るだけでは、本当の意味で理解できないこともあると感じています。

私はまず、貸してくれたお友だちへお金を返しました。

そして、

「貸してくれてありがとうね」

と伝えました。

そのあと、娘とお友だちの両方に聞こえるように、落ち着いて話しました。


優しさと、お金のルールは別

私は子どもたちに、こんな話をしました。

「学校でも言われている通り、お友だち同士でのお金の貸し借りは絶対ダメなんだよ」

「せっかく仲良くなっても、お金のことでケンカになってしまうことがあるからね」

「お金が足りなかったら、それ以上は買えないんだよ」

「これからは、お友だちにお金を借りるのはやめようね」

すると娘は、

「自分だけガチャガチャをして、弟には何もないのがかわいそうだった」

と話してくれました。

私は、その言葉に胸がぎゅっとなりました。

弟思いの優しい気持ちは、親としてとても愛おしく感じたからです。

でも同時に、

「優しいから借りてもいい」

わけではありません。

ここは、しっかり分けて伝えなければいけないと思いました。

子どもはまだ、

  • 気持ち
  • ルール
  • 優先順位

を整理して考えることが難しい時期です。

だからこそ、

「優しい気持ちは素敵。でも、お金のルールは守ろうね」

と、両方を伝えることが大切なのだと思いました。

私は娘に、

「お金がなかったら無理に買わなくていい」

「持っているお金以上のものは買えない」

「どうしても欲しかったら、次にお金を貯めて買えばいい」

ということを改めて話しました。

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「かわいそう」が、お金のトラブルにつながることもある

子ども同士のお金のトラブルは、悪意よりも、

「かわいそうだから」
「助けてあげたいから」

という気持ちから始まることが多いように感じます。

でも、お金が絡むと、あとから問題になることがあります。

  • 返した、返してない
  • 多く払った
  • 貸したのに返ってこない
  • あの子だけズルい

大人でも、お金の問題は難しいですよね。

だからこそ子どもには、

「優しさ」と「お金のルール」は別

ということを、少しずつ伝えていく必要があるのだと思います。


子どもの金融教育は「失敗経験」が大切

私は、子どもの金融教育において、

「小さな失敗を経験すること」はとても大切だと思っています。

もちろん、大きなトラブルになる前に止める必要はあります。

でも、

  • お金が足りなかった
  • 欲しいものが買えなかった
  • 無駄遣いした
  • 後悔した

こうした経験を通して、子どもは少しずつ学んでいきます。

もし親が全部先回りして、

「これ買っちゃダメ」
「こうしなさい」
「失敗しないように」

と管理しすぎてしまうと、

「お金をどう使うべきか」を自分で考える力が育ちにくいのではないかと感じています。

実際、娘もこの経験以降、

「あといくら残ってる?」

「これ買ったら足りるかな?」

と考えるようになりました。

失敗は、その瞬間はヒヤヒヤします。

でも、小さいうちの失敗は、大人になる前の大切な練習なのかもしれません。


子どもの金融教育は「日常の中」にある

金融教育というと、難しく感じるかもしれません。

でも実際は、

駄菓子屋でのお買い物、友だちとのやり取り、お祭り、スーパー、お小遣い

そんな日常の中に、たくさんの学びがあります。

お金の使い方は、その子の「生き方」にもつながっていくもの。

だからこそ私は、「欲しいから買う」だけではなく、

「本当に必要かな?」

「あとで後悔しないかな?」

「今のお金で足りるかな?」

「もっと別の使い方があるかな?」

と考える力を、少しずつ育てていけたらと思っています。


私が学んだ「お金の本」の紹介

子育てや、お金についての本を読んだりする中で、

「こういう考えを子どもに伝えられたら、これからの時代を生きていく力になるかもしれない」

と思った本をご紹介します。


「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない

「人に迷惑をかけないように生きること」が、本当に子どものためになるのかを問いかける一冊です。

本書では、迷惑をかけることを過度に恐れるのではなく、人は支え合いながら生きていく存在であることを、具体的なエピソードを交えてわかりやすく解説しています。

子育て中の親にとって、「良かれと思っていた声かけ」を見直すきっかけになる内容で、子どもの自己肯定感や挑戦する力を育てたい人におすすめの本です。

本書の中で特に印象に残ったのが、

「欲しいものがあるなら、親を説得してみればいい」

という考え方でした。

ただ「欲しい!」と言うだけではなく、

・なぜ必要なのか
・どうして欲しいのか
・それによって何を得られるのか

を、自分の言葉で説明する。

これは、将来とても大切な力になる気がしています。

我が家でも、

「欲しいだけじゃなくて、どうして欲しいのか話してみて」

と、少しずつ“交渉”する練習をしています。


金持ち父さん貧乏父さん

「お金のために働く」のではなく、「お金に働いてもらう」という考え方を学べる世界的ベストセラーです。

著者の ロバート・キヨサキ は、安定した仕事を重視する“貧乏父さん”と、資産を増やす考え方を持つ“金持ち父さん”という対照的な2人から学んだお金の価値観を通して、学校では教えてくれない金融知識をわかりやすく解説しています。

私はこの本を読んで、

「会社員になることだけが正解ではない」

と改めて感じました。

もちろん会社員という働き方も素晴らしいです。

でもこれからの時代は、

  • 副業
  • 個人で稼ぐ力
  • 投資
  • 情報発信

など、さまざまな生き方があります。

子どもたちには、

「世の中にはいろんな働き方がある」

ということを知った上で、自分らしい道を選んでほしいと思っています。


これだけではない我が家の金融教育

今回は、

  • お金の貸し借り
  • 娘の失敗談
  • 実践している金融教育の一部

をご紹介しました。

でも実は、まだまだ書ききれていないことがたくさんあります。

投資の話、お金の稼ぎ方、スマホゲーム課金との向き合い方、「欲しい」との付き合い方。

日々の生活の中には、子どもがお金について学べる場面が本当にたくさんあります。

金融教育というと難しく聞こえますが、特別なことではなく、

毎日の小さな経験の積み重ねなのかもしれません。

失敗しながらでも、子どもたちが自分のお金を大切に使えるように。

そして、

「自分で考えて選べる力」

を身につけていけるように。

これからも、我が家なりの“ゆるい金融教育”を少しずつ発信していきたいと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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